ラノベ

円環少女(1)(長谷敏司)

倉本きずな万歳。閑話休題。出だしからかなり読みにくくて難渋する。見慣れぬ概念と世界観がぶんぶん飛び交って、ついていくのがやっとの有様。中盤ようやくユーザーフレンドリーになってきたと思ったら、クライマックスでまた全開。作者は読者(つうか俺)…

七姫物語 第三章(高野和)

あらまずいぶんと政治メインのストーリーになっちゃって…と思ったが、後書き読む限りでは意図してのことなのか。2巻までの読者が感じる違和感もちゃんと認識してるのか。ならばしょうがないつきあいましょう、というところ。お手並み拝見。いやもう遅筆は全…

「荒野の恋」第一部(桜庭一樹)

生臭い。それも、男女間のそれではなく、血のにおい。野生の。などと書くと猛烈に誤解を招きそうだ。初恋物語なのですよ。身も蓋もなく現実を描く作者が初恋ものをやればこうなるのは当然といえば当然だが、それにしても、いや、なんというか。へたれ読者と…

カスタム・チャイルド(壁井ユカコ)

…これはご都合主義というやつなのでは。むろんご都合主義とそうでないのとの間に明確な線など引けない。ただ、おれのご都合主義判定デーモンが動作したのは事実。死んだ者を死んだままにしておかない物語に対して、評点が辛くなる傾向は自覚している。たぶん…

読了:灼眼のシャナ(1)(高橋弥七郎)

よくまとまっていて優等生的。悪くないが、図抜けた何かは感じなかった。ラブ要素は個人的には邪魔だったがまあこれは個人的趣味なので措く。途中までは思ったより引き込まれたけど、1巻読み終わってさて2巻に行くかとなるとやや微妙。そのあたりの読了感…

猿腕のこと

「食卓にビールを」(小林めぐみ)3巻に主人公が猿腕だというエピソードが書いてあった。それ読んで思い出したのだが、おれも猿腕なのだった。日常生活には全く関係ないので久しく忘れていた。猿腕というのは、手のひらを上に向けたり、両手を合わせたりし…